マイホームを購入することが人生の夢の1つだ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
資産にもなりますし、やはり自分の家を持つということが特別な意味があるという方も多いですよね。
現金で一括購入…と出来ればよいですが、額も大きいので住宅ローンを組んで家を購入するという方がほとんどです。
住宅ローンの審査に通らなければ家も夢でしかありません。
この審査が厳しいと言われていて、キャッシングを利用している方は、審査の際に影響がないか不安な思いをされているのではないでしょうか?
今回は、キャッシングが住宅ローンの審査に影響を与えるのかどうかについて調べてみました。住宅ローンに申し込む前に是非ご一読ください。
通常、カードローンの審査の時は、申し込みをして、審査を受けて通ればキャッシング出来るようになりますよね。
では、住宅ローンはどのような流れで融資を受けるのでしょうか?
マイホームを購入しよう!と思ったときに、多くの方が住宅ローンを組みます。
ただ、住宅ローンの場合は、申し込みをしたからと言って即日借り入れできるなんていうものではありません。
住宅ローンの申し込みから実際の融資実行までには、早くても1カ月近くかかると思っておいた方が良いでしょう。
これはなぜかというと、「事前審査」と「本審査」を行っているからです。
そもそも住宅を購入する場合、既に立っている建売やマンション、中古物件などなら住まいがあり、いつでも入居できる状態ですが、注文住宅や新築マンションなどの場合は購入を検討してから実際に入居できるようになるまでに時間がかかりますよね。
一戸建てなどの場合、家を建てると決めてハウスメーカーなどと話をし、家を造っていくですが、このような場合、家が出来てから住宅ローンに申し込みをするということはまずありません。
建ててしまってからいざ申込みをして住宅ローンの審査がすべて否決だと、取り返しがつきませんよね。
そのため、家を建てるとハウスメーカーなどに相談・購入申し込みをした時点で、並行して銀行から融資を受けられるのかどうかというのを確認しておくことになります。
これが「事前審査」です。
事前審査に通ると、本格的に家造りについて細かな事柄を決めていきます。
ある程度決まり、かかる費用や設備などにめどが立つと、ハウスメーカーなどから重要事項説明を受けます。これは契約内容や、家についての注意事項、保証内容など諸々についてです。
その後売買契約をすることになります。この売買契約書を持って、今度は銀行に本申込みも行うのです。
本申込みをするといよいよ「本審査」が行われます。
この本審査にも通ると、融資が決定となり、正式に住宅ローンの契約を結ぶことになるのです。
あとは、物件が完成すると、引き渡しが行われ、その時融資が実行されます。
では、まず、事前審査でのポイントについてご紹介しましょう。
審査内容については、銀行ごとに大きく異なります。また、審査の重みも、軽い銀行もあれば、事前審査からしっかりとチェックする銀行もあるのです。
事前審査が軽い銀行の場合は、主に以下のような点をチェックしています。
このような銀行の場合は、事前審査申込のときに持参する書類の数も、記入する内容も少ない傾向にあります。銀行が独自で審査をしているケースも多く、インターネットなどからも気軽に申し込むことができ、審査結果も比較的早期に出るのが特徴です。
では、事前審査が重たい銀行の場合はどうでしょうか。
事前審査に力を入れている銀行の場合は、事前審査申込時、信用情報機関への登録や情報開示についての同意書を記入することになります。
そして、銀行だけではなく、保証会社も審査を行います。住宅ローンを組む場合は、基本保証会社の保証を受ける必要があるのです。
連帯保証人のような役割をしてくれる企業です。申込者が返済が出来なくなってしまった場合、代わりに保証会社が銀行に返済を行い、その債権を銀行から保証会社へと移行させます。
もちろん、保証会社が代わりに払ってくれたから返済がなくなる…というわけではなく、次は保証会社に返済していくことになるので注意しましょう。
この保証会社が信用情報機関へ情報開示を行い、事前審査の段階から申込者の返済能力や、他社の返済状況、ローン実績などを調べます。
これらを審査して、保証会社の判断も問題なく、銀行側でも問題なければ事前審査に通るのです。
必要な書類も銀行ごとによって異なりますが、基本的には本人確認証(運転免許証等)、収入証明書(源泉徴収票等)が必要となります。
事前審査に通って、いよいよ本審査となった時は、必要な書類が一気に増えるので注意しましょう。住民票などあらかじめ入手しておく必要がある場合もあるので、前もって何が必要かチェックし、準備をしておくことが大切です。
本審査では、事前審査よりも細かく審査が行われますが、事前審査が軽い銀行と重い銀行では若干審査内容が異なります。
事前審査が軽かった銀行の場合、本人についても物件についてもじっくりとチェックされます。
事前審査が軽い銀行の場合は、本審査で保証会社の審査が初めて行われ、申込者の他社の返済状況やクレジットヒストリーがチェックされます。
そのため、物件については何にも問題はないのに、申込者のクレジットヒストリーで本審査が否決となるケースもあるのです。
事前審査が重かった銀行の場合は、主に物件についての審査が行われます。
ここでのポイントは物件についてと、事前審査の時との相違点です。
事前審査の時と本申込みの時で申し込み内容やクレジットヒストリーに相違がない場合は、申込者が原因で否決となるというケースは極端に少なくなります。このような状況で否決になる場合は、物件に何らかの問題が発生しているケースがほとんどです。
住宅ローンの審査では、事前審査または本審査、あるいはその両方で必ず他社のローン状況・クレジットヒストリーをチェックされます。
以前キャッシングを利用していたという方や、今も利用しているという場合は、審査に影響がないか不安…という方もいらっしゃるかもしれません。
住宅ローンの審査にキャッシングの利用は影響するのでしょうか?
住宅ローンは大きな金額の融資ですから、その返済額も月々結構な負担となります。そのため、銀行では、年収に対していくらくらいまでなら返済が出来るだろうという返済比率を設定しているのです。
例えば、住宅ローンで有名なフラット35では以下のような返済比率を決めています。
【フラット35の返済比率の決まり】
(400万円未満は年収360万円、400万円以上は年収400万円と仮定します)
年収 | 400万円未満 | 400万円以上 |
---|---|---|
返済比率 | 30% | 35% |
年返済額 |
108万円まで |
140万円まで |
毎月の返済額
(ボーナス払いなし) |
9万円 |
11.7万円程度 |
融資可能額の目安
(35年ローン・金利固定3%・元利均等返済の場合) |
2,338万円 |
3,040万円 |
この返済比率のポイントは、住宅ローンだけではなく、現在利用中のすべてのローンを合算してということです。
そのため、キャッシングだけではなく、マイカーローンなどを利用中の場合も融資額に大きな影響が出てきます。
また、融資額の影響だけではなく、審査の可否にも影響を与える場合もあります。
特に消費者金融等貸金業者からのキャッシングは良い印象を持たない銀行・保証会社は多いです。キャッシングの額によってはまずそのキャッシングの完済が融資の条件となる事もあります。
キャッシングの一括返済もできないくらい自己資金がないのであれば融資できない…なんていう判断をされてしまうこともあるのです。
また現在利用中というだけではなく、過去利用していたという場合も、マイナスの評価となる可能性があります。この人はキャッシングを使用するくらいお金にルーズな人なのかな?という印象を与えてしまう可能性があるからです。
キャッシングの利用がマイナスに評価されるなら、知られたくない…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。
キャッシングの利用については事前審査を受ける前にきちんと銀行側に相談をしておきましょう。
もちろん、キャッシングの状況によっては事前審査を受ける前から「うちでは難しいかもしれない」というような反応があるかもしれませんが、初めから通りもしない審査に申し込むのは時間の無駄ですよね。
そういった場合は、「完済したらどうか」「融資額を下げてみてはどうか」などいくつか聞いてみましょう。
それでもあまり色よい返事ではない場合は潔く次の銀行を探す方が良いかもしれません。
住宅ローンの申し込みの際には、必ず他社の借り入れ状況を記載する欄があります。
どうしてもマイホームが欲しいから、本当はキャッシングを利用しているけれど申告せずに申込書を提出し仮審査に出してもらった…という場合はどうなるのでしょうか。
他社の借り入れ状況は銀行だけでは判断できません。もちろんその銀行のカードローンを利用中などという場合は自社の事ですから把握はできますが、そうでない場合は銀行だけではなかなか把握はできないのです。
そのため、先ほどご紹介した事前審査の軽い銀行の場合は、キャッシングの事実がばれずに事前審査を通過する可能性があります。
しかし、最終的にバレずに融資を受けられるか…と言われれば絶対にそのような事にはなりませんので注意しましょう!
なぜならば、事前審査または本審査、あるいはその両方で、保証会社の審査が入ります。
事前審査に重きを置いている銀行の場合は事前審査の段階で保証会社の審査も同時に行うのです。
この時、保証会社や銀行は申込者の同意を得て信用情報機関のアナタの情報について照会を行います。
氏名・生年月日・住所などをはじめとする個人情報と、割賦情報、キャッシング情報、返済情報、事故情報など金融に関する情報を登録・保管している機関のことです。貸金業者や信販会社、銀行などが会員として登録しており、個人の承認があれば信用情報を照会することができます。
日本では、KSC、JICC、CICの3機関があり、これらの機関はCRINで連携をしています。
信用情報機関にはアナタのキャッシング情報ももちろん登録されています。借り入れ金額や返済状況など信用情報をチェックすることで、アナタが申告していなくても、借り入れ状況を確認することができるのです。
そのため、申し込み時にキャッシングのことを黙ったまま申込みをすると、ウソの申告をしたという判断をされてしまいます。
ウソの申告がバレてしまった場合、ほとんどの確率で審査に通ることはありません。
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キャッシングの利用自体も審査に大きな影響を与えますが、なら完済していればよいのかと言えば、そうとは言えない部分もあります。
それは、延滞や金融事故の情報が残っている場合です。
信用情報機関には、返済状況や事故情報も一定期間掲載されています。そのためたとえ完済していたとしても、過去の延滞・任意性整理や自己破産などの債務整理情報、異動情報などが乗っている場合は、審査に通るのは難しいでしょう。
不安な方はまずご自分の信用情報を確認してみましょう。各情報機関ともに情報を開示することができます。
ご自分では既に過去の事として忘れているような情報も信用情報機関には登録されているなんていう場合もあるので注意しましょう。
住宅ローンには事前審査と本審査があるというご説明をしましたが、事前審査に通ったからと言って本審査にも絶対に通るというわけではありません。
事前審査に通ったからと言って本審査も間違いなく通るのかと言えばそんなことはありませんので注意しましょう。
先ほどもご紹介しました通り、事前審査の内容も銀行ごとに異なります。事前審査では銀行側が書類のみで判断する場合と、銀行と保証会社の双方が申込者の返済能力について詳しくチェックしておく場合があります。
後者の場合は、ある程度詳しく審査をしますので、事前審査と本審査で変更点が無ければ申込者が原因で審査が否決になるケースは少ないです。
しかし前者の場合は、本審査になってから申込者の返済能力について詳しく審査することになるので、この段階で否決となってしまうケースもよくあります。
今まで通り返済をしていくことが重要です。
事前審査から本審査の間に何らかの事情でキャッシングをしたい!と思うこともあるかもしれません。
しかし、それは絶対やめておきましょう。
事前審査から本審査までに新規でキャッシングをしてしまうと、せっかく事前審査で融資額満額で通っていたとしても、融資額の見直しから行われます。
キャッシングの分が融資額に影響を与えるのです。
また、心証的な面でも「今から家を買うのに、さっそくキャッシングをして…住宅ローンの返済はきちんとできるんだろうか?」という疑念を与える事にもなります。
事前審査から本審査、融資までは新たなキャッシングはやめておきましょう。
また、キャッシングだけではなく、マイカーローンや携帯電話の割賦契約なども本審査に影響を与える可能性がありますのでできるだけ事前審査の信用情報をそのまま維持するように努めることが大切です。
住宅ローンの申し込みを行う際は、申し込みの前にご自分のキャッシング・ローン・クレジットカードの情報など金融状況について確認しておきましょう。
特に注意しておきたいのが、カードローンでの借り入れについてです。
今現在カードローンを利用していなくても以前利用していた場合、そのカードローン会社との契約が解除されていないケースがあります。
カードローンの場合、自由に借入したり返済したりできるのが利点ではありますが、これはつまり契約解除をしない限り契約状態が続いている可能性があるということです。
アナタは完済して、カードも破棄したからもう解約したと思っているかもしれませんが、実際にはそうではないということになります。
以前利用していた今はもう使っていないのであればカードローンはきっちりと解約しましょう。
クレジットカードを持っていないという方の方が少ないのではないでしょうか。
クレジットカードをお持ちの方の場合は、是非ご自分のカードにキャッシング枠が付帯されていないかどうか確認してみてください。
クレジットカードは、商品を購入するときに現金の代わりとして利用できますが、実はそれ以外にもキャッシング機能がついているものがあります。
このキャッシング枠も住宅ローンの審査の際には影響を与えることがあるのです。
そのため、クレジットカードにキャッシング枠がついている場合は、住宅ローンの申し込みの前にキャッシング枠の廃止をカード会社にお願いしておきましょう。
住宅を購入するのは多くの人にとっては一生に一度あるかないかですよね。
そういったときに安易なキャッシングが原因で住宅ローンの審査に通らないなんていうことになると元も子もありませんよね。
キャッシングをした際には延滞などせず、必ず返済をしていくようにしましょう。
住宅ローンの審査でキャッシングの影響が大きくならないように少しでも不安を取り除くように努めることが大切です。
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