銀行からお金を借りるときに、審査に通るか不安だったり、借金が返せなくなりそうで怖いと思っている人もいるでしょう。「でも消費者金融よりは安全かも」と漠然と考えている人もいます。
銀行だからお金を借りても安全という保証はありません。重要なのは、自分がその金融業者を利用するのに相性が良いのかを、正確に判断出来ているかということです。
今回は、銀行キャッシングの中でも、「りそな銀行」について解説していきます。それぞれを銀行の特徴を踏まえて、自分に合ったキャッシング・カードローンを選択できるようになりましょう。
りそな銀行のキャッシングは、「プレミアムカードローン」と「クイックカードローン」という２つの商品があります。それ以外にも、フリーローンを筆頭に、各種ローンが一通り提供されています。
今回は、キャッシングをする人に向けた内容であるため、これら他のローンについては割愛します。りそな銀行で個人としてお金を借りる場合は、フリーローンを利用するか、この２種類のカードローンを利用することになります。
一括で低い金利での借り入れが必要であり、追加で借り入れする予定がないという場合はフリーローンを利用し、何度の借り入れと返済を繰り返しつつ、長期間にわたって利用したいという場合はカードローンを利用するのが鉄則です。
りそな銀行のプレミアムカードローンは、他の銀行とさほど変わりない金融商品です。カードローンとしては、消費者金融よりも低い金利であることを売り出し、ある程度しっかりとした事前審査を行い、キャッシングをする商品です。
収入や返済能力に自信があり、審査に多少時間がかかっても良いから低い金利でカードローン契約をしたいという人に適しています。このカードローンを利用するのであれば、他の銀行と条件を比較したうえで契約を申し込みましょう。
りそな銀行ローンの中でも特徴的であり、銀行融資として異色でもあるのが、もう一つのカードローンである「クイックカードローン」です。消費者金融のカードローンの性質に極めて近く、それでいながら銀行融資特有の利便性を兼ね備えたキャッシングでもあります。
クイックカードローンの特徴は、その名の通り審査にかかる時間が短いことと、銀行ならではの自動融資が利用できる点、そして、審査の基準が銀行カードローンとしてかなり緩く設定されていることです。
まず、審査申し込みから完了までの迅速さと柔軟性が最大の売りになっています。インターネットをから申し込みをして、最短で２時間、遅くても当日中に結果が分かる速さ、さらに、土日祝日であっても申し込みが出来るというのは、店頭申し込みに比べて非常に便利です。
銀行キャッシングを利用する上で外せないのが、引き落としなどの残高不足に対して自動融資をしてくれるかどうかということです。
自動融資とは、たとえば、公共料金の引き落とし口座にりそな銀行の口座を指定していたとします。その時、口座にお金が入っておらず引き落としが出来なくなると、「延滞」ということになってしまい、信用情報に傷がついてしまします。
これを避けるためにカードローン契約をしていると、万が一このような状態になっていて引き落としが発生すると、カードローンから自動的に口座に入金され、滞納になるのを回避してくれる仕組みのことです。
銀行キャッシングやカードローンを利用する最大のメリットでもあり、これが出来る無いと、その銀行カードローンの利用価値は大きく下がってしまうといってもいいものです。りそな銀行クイックカードローンは、この自動融資にも対応してくれます。
利便性を武器にする消費者金融カードローンだけでなく、銀行カードローンまで最近では土日祝日に対応が出来ることろが増えてきました。さすがに振込などは制限を受けることがありますが、それでも以前に比べてサービスの質は向上し、私たち利用者が不便を感じることは少なくなりました。
こうした最大の理由が、貸金業者の競争激化問題です。簡単に言えば、貸金業に参入する業者が極めて多くなったため、従来のような営業形態では利益が出なくなってきたのです。
銀行は、貸金業を専門としている消費者金融と同じ土俵に上がらざるを得なくなり、金利を低く設定しながら、かつ審査を厳しくすることが出来ないという状態になっています。審査を厳しく過ぎて利用者を排斥すれば、他の金融業者に顧客を奪われてしまうためです。
こうした理由によって、銀行であっても年中無休のような対応（特にネット銀行）をする業者が増えたというわけです。銀行カードローンは近年インターネット上でしきりに広告戦略を展開しています。
「～万円までなら収入証明書不要」とか、「ネットで即日申し込み可能」といった文面のネット広告が多いと感じた人もいるのではないでしょうか。貸金業界は現在、熾烈な顧客の奪い合いが起きている業界なのです。
こうした顧客争奪の激戦の中、りそな銀行がターゲットにしているのが、クイックカードローンの対象者、すなわちアルバイトやパート社員といった非正規雇用者であり、かつ銀行での借り入れを望んでいる客層です。
彼らは通常、銀行のカードローンを契約しにくい客層と考えられています。収入の安定性を何より重視する銀行の貸金業において、非正規雇用者は安定性を欠いているという判断を受けやすく、審査で不利になります。
しかし、りそな銀行では、あえてこのような非正規雇用者もカードローンの客層に取り込みつつ、可能であれば、口座を持ってもらうことを目的として貸金業を展開しています。
インターネットでも契約に柔軟性を持たせることによって、他の銀行よりもカードローン申し込みの敷居を低くする狙いがあります。
さて、ここからは実際に、りそな銀行のキャッシング「クイックカードローン」をよりうまく活用するために、知っておくべきポイントについて解説していきましょう。
先述しましたが、銀行キャッシングを利用する上で大きなメリットは、自動融資が可能であることと、金利的なメリットが消費者金融カードローンに比べて大きいことです。
何が言いたいかというと、銀行カードローンを利用するのであれば、「その銀行口座を開設しなくてはメリットをほとんど享受できない」ということです。
既に自分の口座を持っているのであれば、あるいは、公共料金やクレジットカードなどの引き落とし口座を別に設定しているのであれば、その銀行のカードローンを利用した方が良いということです。カードローンだけのために、わざわざ口座を作り、手続きをして契約するのは効果的な利用方法ではありません。
りそな銀行キャッシングに限らず銀行からお金を借りるのであれば、原則として借り入れ以外にもその銀行を使う機会が無くては、契約するメリットがないということを、必ず知っておきましょう。
借り入れをするときに、銀行キャッシングを金利で選ぼうとする人が一番多いですが、短期間の借り入れにおいて、数％程度の金利の差はほとんどありません。
例えば、１０万円を翌月一括返済でキャッシングするという場合、14%の金利では、金利分だけで１１４４円となります。18%だと１５００円が金利分になります。金利にして４%もの違いであっても、払う金額は３５０円程度しか違わないのです。
その分の利便性があれば、あえて金利が割高なキャッシングを選ぶことも十分に可能になるのです。
銀行キャッシングを選ぶうえで重要なのは、わずかでも金利の低い場所を選ぶことではなく、自身の口座を持っていて利便性が優れているか普段頻繁に利用する銀行を選ぶべきだということなのです。
りそな銀行のキャッシングをすると決めた人は、まず、２つある候補のどちらを利用するかを決めましょう。大雑把に言うと、収入に自信がある人は「プレミアムカードローン」を選ぶべきです。あえてクイックカードローンを選ぶ理由がありません。提供されるサービスも両者はほぼ同じで、金利が低いからです。
申し込んでからすぐに借り入れしたい人と、収入や返済能力に不安がある人は、「クイックカードローン」を利用しましょう。といっても、本当に返済能力に自信がないのであれば、銀行ではなく消費者金融が選択肢に入ってくることを忘れないようにしましょう。
そして、これと同じぐらいに重要なのが、事前に金利をシミュレーションしておくことです。自分がいくら借りて、それをどのくらいで返済し、その分の返済総額はどの程度必要になるかということを、借りる前にあらかじめ計算しておくのです。
そうすれば、多少金額や返済期間の予定とずれが発生したとしても、増える金利がどの程度なのかを想定しやすくなり、返済トラブルになる危険性を大きく減らすことが出来ます。
借り入れ前の返済シミュレーションは、カードローンやキャッシング以外の場合でも、トラブルを回避する目的において非常に有効な方法ですので、「お金を借りる」という行為をするときは、この返済シミュレーションを行う癖をつけておきましょう。
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