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自営業と個人事業主のキャッシング事情!キャッシングは経費になる?

キャッシングはすっかり私たちの生活に浸透し、アルバイトやパート、専業主婦でも気軽に借入できるようになりました。個人でキャッシングを利用する場合、必要書類も最低限でスピーディに借入ができます。

しかし、自営業者や個人事業主など自分で事業を営んでいる方がキャッシングを利用する場合には少々勝手が違います。会社員が個人でお金を借りるよりも手続きが若干面倒になってしまいます。

それでも自営業者や個人事業主の方にとってキャッシングはもしもの時の頼れる存在です。自営業や個人事業は景気の影響を直接受けやすいので、経営難に直面したときにはキャッシングの利用を検討してみるといいでしょう。

こちらでは自営業者や個人事業主の借入事情について調べてみました。またキャッシングの借入は経費として計上することはできるか、など節税対策にも触れています。

自営業者が個人事業主のキャッシングはハードル高め!?

会社員や契約社員、派遣社員、アルバイトなど会社に属している人が個人で借入する場合と自営業者や個人事業主が事業資金を借入する場合とでは難易度が違います。

自営業者や個人事業主の中には個人でキャッシングを利用してそれを事業資金に回す人がいますが、キャッシングの中には事業資金への使用を禁止しているものもありますので要注意です。

自営業者や個人事業主が会社の資金のためにお金が必要な場合にはビジネスローンと呼ばれる事業資金に特化した商品を選ぶべきです。なぜならビジネスローンには金利が低い、限度額が高いなどのメリットがあるからです。

ビジネスローンは個人融資に比べてまとまったお金が必要になりますので、金利が低く、限度額が高いことは重要です。

しかし、一方で審査が厳しい、融資まで時間がかかる、返済期間が短いなどのでデメリットもあります。

ビジネスローンの利用には会社の事業計画が大事!

個人向けキャッシングに比べてビジネスローンのハードルが高いのは、会社の経営状態が安定していることを証明する必要があるからです。ローン会社側としても経営状態が悪い会社には貸付したくないのは当然です。

ビジネスローンの審査にはどのような書類が必要なのか、また手続き流れについても人気のビジネスローンを例にご説明しましょう。

ビジネクストのビジネスローン

ビジネクストは港区にある事業者金融業を営む会社で、おもに事業者を対象とした各種ローンを取り扱っています。

事業拡大や決算時のサポートを期待できます。ビジネスローンの利用対象者は満20歳から満69歳までの法人又は個人事業主となります。

基本情報

金利 限度額 返済
8.0%~15.0%(利用限度額100万円以上)

13.0%~18.0%(利用限度額100万円未満)

50万円~1,000万円 元利均等返済:最長5年(60回以内)

元金一括返済:最長1年(12回以内)

担保や保証人は原則不要ですが、法人の場合には代表者が保証人となります。

必要書類

  • 法人の場合は代表者本人を確認する書類、登記事項証明書(商業登記簿謄本)、決算書原則2期分等
  • 個人事業主の場合は本人様を確認する書類、確定申告書原則2年分等

その他に別途印紙代が必要となります。

申込の流れ

申込フォームに入力して送信

仮審査と結果連絡

メール・郵送・FAXにて必要書類を提出

本審査と結果連絡

契約・融資(来店不要)

※混み合っている場合には数日を要する場合もあります。

以上が人気のビジネスローン、ビジネクストの商品の詳細です。他にもビジネスローンはいろいろありますが必要書類や手続きの流れはおおよそこのようになります。

自営業者、個人事業主はキャッシングを経費にできる!?

自営業者、個人事業主の多くはできるだけ使用したお金を経費として計上したいのが本音です。交通費や家賃、消耗品、光熱費が経費として認められるのはご存知だと思いますが、実はキャッシングも経費にできるのです。

ただし、キャッシングの返済額が全て経費に計上できるわけではありません。

キャッシングの返済分は元金と利息に分けられますが、この利息の部分を経費にすることができます。

経費としての処理の方法ですが、利息分を経費とする場合、勘定項目は「利子割引料」となり、摘要は「借入金の利息」となります。

この場合、借入金は決して生活費などには利用せず、事業資金として使用したことを証明できるようにしておきましょう。

自営業者や個人事業者の中には私用と事業用を混合にする人がいますが、きちんと分けて処理することは基本です。利息分を計上することで少しでも節税できるといいですね。

フリーローンなら使い道自由!審査も速い!

会社の事業資金というのはまとまったお金が必要となりますので、金利が低いビジネスローンができるだけおすすめなのですが、審査の難易度や融資まで時間がかかることがネックとなります。

また当然ながら会社の経営状態が順調でなければ審査に通らない可能性も考えられます。

自営業や個人事業主は仕入れをしてもすぐに支払われるわけではなく、お金が入ってくるまでタイムラグがあります。また思いがけない急な出費が重なることもあり、迅速な支払いが必要となることもあります。

支払いができないために信用を失うことは今後の経営に大きく影を落としてしまいます。

早急にお金が必要になったとき、ビジネスローンでは融資まで時間がかかり支払いに間に合わないことも考えられます。

それなら使い道を制限されず、事業資金にも生活費にも利用できるフリーローンを利用するという手もあります。

事業者向けフリーローン

自営業者や個人事業主に使い勝手の良いフリーローンの一例として三重銀行の事業者向けフリーローン「クイック」をご紹介します。

三重銀行は三重県四日市市に本店を置く地方銀行です。三重県や愛知県を中心に店舗があり、東京や大阪にも支店があります。

基本情報

金利 限度額 返済
5.5%、8.8%、12.5%、14.8% (固定金利) 10万円以上500万円以内 (1万円単位) 元利均等返済

事業者向けフリーローン「クイック」の特徴

事業者向けフリーローン「クイック」の特徴についてみてみましょう。

  • 収入証明書不要
  • 申告書・決算書・見積書の提出不要
  • 担保・保証人原則不要
  • 取引の有無、事業年数、年収など制限なし
事業者向けフリーローン「クイック」なら収入や会社の経営状態などを証明する書類の提出は不要です。また見積書や支払証明書の提出も不要ですので、使い道は生活費でも事業資金でも自由に充てることができます。

審査の状況によっては収入証明書が必要になることもあるようですが、基本的には本人確認書類のみで借入できるフリーローンはビジネスローンに比べると格段にお手軽ですね。

申込の流れ

事前審査申込(インターネット、郵送、FAX)

結果の連絡(1~5日で連絡)

正式な申込・契約(窓口申込)

指定口座に入金

申込資格

  • 申込時の年齢が満20歳以上且つ完済時の年齢が満81歳未満の個人事業主の方
  • 電話連絡が可能な方
  • 自宅、事業先のいずれかが当行営業区域内(東京・大阪は除く)にある方
  • 株式会社クレディセゾンの保証を受けられる方

以上が三重銀行自営業者向けフリーローンのご紹介です。残念ながら三重銀行フリーローンは営業エリアが限定されています。しかし、金融機関の中には事業者向けビジネスローンの他にフリーローンを取り扱っているところも多くありますので、ぜひチェックしてみてください。

金利が低いビジネスローンと急な出費に対応するフリーローン!

不景気の影響を受けやすい自営業者や個人事業主はお金の調達も慎重に行わなければなりません。事業を拡大したいときや決算時には資金繰りが厳しい状況になることもあり、そんなときは状況に応じてビジネスローンまたはフリーローンを選ぶといいと思います。

金利が低くて限度額が高いビジネスローン、提出書類が少なくハードルも低いフリーローンどちらも自営業者、個人事業主の方にとっては強い味方です。

支払いができなければその後の信用を失い、事業の存続に関わることがないとは言えません。もしも急にお金が必要になったときに備えて借入先を確保しておくことも一つの手段だと思います。

こちらで紹介した以外にも事業者向けビジネスローンやフリーローンを取り扱っている金融機関は多数あります。金利などの条件をはじめ、営業エリアなどのチェックして自分にとって使い勝手が良い商品を選ぶことをおすすめします。

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