生活保護を受けておられる方でも、「急にいつもより大きな出費が必要になってしまった」ということもありますよね。
そんな時に、もしもキャッシングを利用できたらとても便利です。しかし、生活保護を受けている方は、キャッシングをすることは可能なのでしょうか。
今回の記事では、生活保護を受けている方がキャッシングをすることは可能かどうか、ということについて紹介していきたいと思います。
それでは早速、「生活保護を受けている方がキャッシングをすることは、可能なのか?」ということですが、基本的には不可能です。
生活保護を受けている方が借入審査に申し込んでも、残念ながら審査に通る見込みはありません。それには、借入には以下のような条件があるためです。
「生活保護を受けているのだから、収入があるじゃないか」と思う方もおられるかも知れませんが、生活保護による収入は金融機関にとって、「収入」には含まれません。
また、そもそも生活保護を受けている方の借入などの行為は、禁止されています。そのため、職業などを偽って借入申し込みをされる方も中にはおられます。
そして、まれに審査に通ってしまう方もおられますが、このような行為は自らの生活をますます圧迫するだけなので、絶対に止めておいた方が良いでしょう。
さて、それでは「なぜ生活保護を受けている場合、借入ができないのか?」ということについて、生活保護を受給している条件から考えてみましょう。
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生活保護を受けている方なら、受けるためのだいたいの条件はご存知かと思いますが、ここでその条件を、ちょっとおさらいしてみましょう。
生活保護を受けられるかどうかは、世帯全体の状態で決まります。例えば、父親と母親と子供の世帯があったとします。
父親が何らかの理由で体を壊して、働けない状態になったとしても、母親が働ける状態なら、生活保護を申請することはできません。
また同様に、父親と母親が何らかの理由で体を壊して働けない状態でも、もしも子供が働ける状態なら、生活保護は受けられません。
しかし、働ける状態の方が一生懸命働いても、国が定める最低生活費に満たない場合は、生活保護を申請することができます。
ちなみに、「国が定める最低生活費」とはお住まいの地域ごとや世帯の人数によっても異なるため、詳しく知りたい場合は市役所や区役所で確認してみましょう。
その他、親戚など身内に金銭的に援助してもらえる場合も、生活保護を受けることはできません。
不動産、自動車、預金や貯金など資産がある場合、まずはそれらをすべて残らず売却して、生活費にしなくてはなりません。
以上のように、生活保護を受けるということは「生活していくための最後の手段」であり、どうしても働けない、暮らしていけないという方に受給されるものです。
また、生活保護として受給されるお金は、国民の税金でまかなわれています。生活保護を受けておられる方は、そのことも忘れないようにしましょう。
その他、生活保護法という法律が定められおり「生活保護者の生活する上での義務」として「計画的支出と節約」との義務が定められています。
また、収入が増えたりした場合は、その変更事項を「変更届」として提出する「届け出の義務」もあります。
ここで大切なことは、もしも生活保護受給者が借入をしたとすると、借入した金額が収入の一部になってしまうという点です。
借入した金額は、義務により必ず届け出なくてはなりませんが、金額によっては、国が定める最低生活費を超える場合もあるため、生活保護を受けられなくなる可能性もあります。
生活保護を受けられなくなっても、借入したものは返さなくてはなりません。そうなると、最悪の場合、借金地獄に陥ってしまうことも考えられます。
借りたお金は、返済する時間がかかればかかるほどに利息が膨らみ、借りた金額よりもどんどん大きくなるのです。
このような理由から、生活保護を受けておられる方の借入は禁止されているのです。
さて、それでは生活保護を受けている場合に、「どうすればキャッシングができるようになるのか?」というと、答えはシンプルです。
それは、生活保護の受給をストップすることで、初めてキャッシングに申し込みができる状態になります。
また、キャッシングの審査に通るためには、まずは「安定した収入が毎月あること」が第一条件となっています。
そのため、アルバイトでもパートでも良いので何かしら仕事を持つことが、重要なポイントとなります。
生活保護を受けている方で、「どうしてもキャッシングしてまでお金が必要!」ということがあれば、もう一度よく考えてみてください。
本当にそれは必要な買い物でしょうか。買わなくてもレンタルなどで済むものや、人からもらってまかなえるものなら「計画的支出と節約」の義務にのっとり、それらを十分に利用しましょう。
それでもどうしても、キャッシングが必要!と感じた場合は、生活保護を受けなくても十分な収入を得られるように、頑張ってお仕事を探してみましょう。
生活保護を受けておられる方が、キャッシングをすることは可能かどうかについて紹介してきましたがいかがでしたか?
結果的には、生活保護受給中のキャッシングは不可能です。もし、あなたが生活保護を受けているなら、あなたのためにもそのことをよく覚えておいてください。
しかし、広いインターネットの世界には、生活保護受給者が職業などを偽ってお金を借りられる方法などを載せているサイトも存在します。
また、生活保護を受けておられる方の「キャッシングができない」という弱みを狙ったヤミ金融も世の中に多くあります。
それらの、生活保護受給者を陥れる情報に惑わされないで、「受給中はキャッシングはできないんだ」ということを忘れないでください。
キャッシングは、生活保護の受給を止めること、そして仕事などをして収入を得ることで、できるようになります。
何らかの理由で働けない方も、働けない理由が改善されて、アルバイトやパートを始めることができれば、十分な収入が得られる可能性もあります。
「自分はもうだめだ」と諦めないで、少しずつでも、あなたにとってできることから始めてみましょう。
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